📕日記

2022-09-12 18:25:00

観想

密教修法の最中に『観想』という、『深く心に念じ仏を観る』まるで、フランスの作家サン=テグジュペリが書いた「星の王子様」のような世界を演出する一大エンターテインメントの瞬間があります。極限の精神状態で仏を見る?淀んだ心にはなかなか仏様は姿を現してはくれませんでした。

星の王子様を初めて手にしたのは10歳の頃でした。ちょっとしたマイブームだったんですね。背伸びをして読み始めたのはいいんですけど、全く面白くありません。書いている内容が全く理解できません。これのどこがおもろいねんと、以来40数余年、大嫌いになった一冊だったかもしれません。

ところが今読むと、サンも東洋思想の観想を肌で感じていたのかもしれないという、ある種、苦行中、同じ釜の飯を食った仲間意識がふつふつと湧いてきます。そんな、人が自分の内面を見つめる観想を、昨日、陽の沈む頃、西に向かってしていたましたら、なんと師僧の阿闍梨様が登場しました!

突然、登場しました。うーむ、これは明日何かあるなと腹を括っていましたら、ありました。導かれるように本日お越しになられた星の王子様。都会の砂漠でうろうろしている「ぼく」を導くように降ってきましたw 原作星の王子様は最後自分の星に帰ってしまいますが、明日、「ぼく」は、

代官坂から代官山へ旅立ちます。

Mais non ! Mais non ! Je ne crois rien ! J’ai répondu
n’importe quoi. Je m’occupe, moi, de choses sérieuses !
Il me regarda stupéfait.
De choses sérieuses?

 

「だめだめ!何も信じないよ!重要じゃないことを言っただけだ!
いま真剣なことをしてるんだから!」
星の王子様は驚いて「ぼく」を見た。
「真剣なこと?」

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